【建築構造】
建物構造
・鉄骨構造(S造)…… 構造上主要な部分に、形鋼等の鋼材を用いて柱と梁を主体とした骨組みを構成する構造。低層用の軽量鉄骨を用いたものと中層以上用の重量鉄骨を用いたものがある。
[S造長所]
- RC造より軽量(自重が軽い)
- 高層の建物や大スパン構造の建物が可能
- 粘り強く(靱性が高い)耐震性が高い
[S造短所]
- 熱に弱いため、耐火被膜が必要 ・腐食しやすく防錆処理が必要
- 圧縮力で横に折れやすい(座屈しやすい)
- RC造より耐火性・遮音性・耐振動性に劣る
・鉄筋コンクリート造(RC造)…… 引張力に強い鉄筋と圧縮力に強いコンクリートという両者の特性を活かして合理的に組み合わせた一体構造。マンション構造で最も一般的。
[RC造長所]
- 耐火性、耐久性、耐震性に優れている
- 形態の自由度が高い
[RC造短所]
- 建物が重い(自重が重い)
- 大部分が現場施工であり、品質に差が生じやすい
参考:壁式鉄筋コンクリート造 軒高20m、階数5、階高3.5m以下で採用可
・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)…… 鉄骨の骨組みを鉄筋コンクリートで被膜したものを主要な構造部材とする構造。RC造よりも強さと粘りが高い耐震耐火構造。
[SRC造長所]
- 耐火性、耐久性、耐震性に優れる
- 高層の建物に適しており、大スパン構造の建物も可能
[SRC造短所]
- 施工工程が長期にわたる
- 施工管理により品質のバラツキが生じやすい
- 施工費がかかる
・鋼管コンクリート構造(CTF造)…… 円形または角形鋼管にコンクリートを充填した柱に、鉄骨の梁等を組み合わせた構造。
[CFT造長所]
- 耐震性が高い
- 型枠が不要で施工性がよい
- 空間自由度が大きい
[CFT造短所]
- コストが高い
- 一般的には耐火被膜が必要
【建物設備】
給排水設備
・マンション・住宅での基準給水量 200~350L/日・人
※1日平均使用時間……マンション・住宅では10時間
[排水管最小勾配]
管径(mm) | 勾配 |
65以下 | 1/50 |
75、100 | 1/100 |
125 | 1/150 |
150以上 | 1/200 |
・敷地内に埋設する排水横管の管径が125mmの場合、管径(内径)の120倍までの範囲に、保守点検及び清掃を容易にするための排水ますを設置する。
※125mm×120=15,000mm 延長が15mの距離間を目安に排水ますを設置。
その他設備
[建物階段の幅]
直上階の居室床面積合計が、200㎡を超える階のものについては、120cm以上、それ以外のものは75cm以上、屋外階段については90cm以上。
[マンションのインターネット接続]
・光ファイバーを利用し、既存の電話回線(銅線)を使うVDSL方式
・構内LANを使う構内LAN方式
・ケーブルテレビを使う方式
・無線を使った方式